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Raspberry Piでelggを動かす手順

elggのテスト環境をRaspberry pi(raspbian)で作ってみました。
けっこう手こずったので備忘録として手順をまとめておきます。NOOBSでRaspbianをインストールした直後からを想定しています。

ユーザーの設定

Raspbianをインストールした時点では誰でもログインできパスワードも不要ですが,今回はWebサーバーとして設定するので,ユーザーの設定をします。

rootにパスワードを設定

$ sudo passwd root

ユーザーの追加(私の場合はnishida)

$ sudo adduser nishida

追加したユーザーをsudoersに追加。/etc/sudoers に以下を追記

nishida ALL=(ALL) ALL
Defaults rootpw

sshd_configファイルを修正(/etc/ssh/sshd_config)

PermitRootLoginをnoに。

# Authentication:
PermitRootLogin no

いったんログアウトして追加したユーザーでログインし直し,もともとあるユーザー(pi)を削除。

ここから面倒なのでrootで作業します

$ sudo su
# userdel -r pi

サーバーのインストール

$ sudo su
# apt-get install apache2 php5 mysql-server
# apt-get install php5-mysql php5-gd php-pear phpmyadmin

Apacheの設定

ユーザーディレクトリの設定

(参考URL: http://www005.upp.so-net.ne.jp/develop-tom/deb/apache-deb.html)

# a2enmod userdir
# service apache2 reload

rewriteモジュールを有効化(elggに必要)

# a2enmod rewrite

.htaccessをユーザーディレクトリで有効に
(参考URL: http://www.logos.ic.i.u-tokyo.ac.jp/~s1s5/pukiwiki/index.php?Linux/Debian/apache#z2ad1d69)
/etc/apache2/mods-available/userdir.conf のAllowOverrideをAllに修正。

AllowOverride All

メールの設定

elggではメールを使いますが,Raspbianにはメールサーバーが入ってないので追加します。私は外部のSMTPサーバー(lolipop)を使うためにssmtpを使います。
(参考URL: http://iqjar.com/jar/sending-emails-from-the-raspberry-pi/)

# apt-get install ssmtp mailutils

/etc/ssmtp/ssmtp.conf を以下のように修正。適宜修正してください。

root=email@example.com
mailhub=smtp.lolipop.jp:465
hostname=raspberrypi
AuthUser=username
AuthPass=password
UseTLS=YES

メールアドレスの設定。/etc/ssmtp/revaliasesにwww-dataのメアドを追加します。

www-data:email@example.com:smtp.lolipop.jp:465

SSMTP設定ファイルの権限変更

# chmod 774 /etc/ssmtp/ssmtp.conf

PHPの設定

メールの設定。etc/php5/apache2/php.ini のsendmail_path を下記のように設定。

sendmail_path = /usr/sbin/sendmail -t -i

ユーザディレクトリでphpを有効にする
(参考URL:http://d.hatena.ne.jp/tosi29/20131124/1385285173)

/etc/apache2/mods-enabled/php5.confを見ると、デフォルトではユーザディレクトリ内のWebサイトではPHPが動作しないようになっていた。以下のようにコメントアウトして無効化。
# Running PHP scripts in user directories is disabled by default
#
# To re-enable PHP in user directories comment the following lines
# (from <IfModule ...> to </IfModule>.) Do NOT set it to On as it
# prevents .htaccess files from disabling it.
#<IfModule mod_userdir.c>
# <Directory /home/*/public_html>
# php_admin_value engine Off
# </Directory>
#</IfModule>

Mysql DBの作成

http://localhost/phpmyadmin でphpmyadminへアクセスし,elgg用のDBとユーザーを作成。
Webで設定できるので割愛。私はelggtestというユーザーとDBを作りました。

elggの設定

私は/home/nishida/public_html/elgg/にelggのファイルを展開し,/home/nishida/elggdataをデータフォルダとしました。

パーミッションの変更など。
ホームディレクトリ(/home/nishida)にて

$ sudo chgrp www-data public_html/
$ sudo chgrp www-data public_html/elgg/
$ sudo chgrp www-data public_html/elgg/engine/
$ sudo chgrp www-data elggdata/
$ chmod 755 public_html
$ chmod 755 public_html/elgg/
$ chmod 755 public_html/elgg/engine/

サブディレクトリの設定。
elggのインストールを開始するとエラーが出ます。URLのルートにサイトを作るのでなければ,.htaccessにサブディレクトリの設定がいるようです。
(参考URL:http://learn.elgg.org/en/latest/intro/install.html)
自動作成された.htaccessファイルを編集。RewriteBaseのところにサブディレクトリを設定。

# REWRITE RULES
RewriteBase /~nishida/elgg/

これでインストールできるようになりました。


実家で飼っている犬のベンについて。

実家で飼っている犬のベン。
足が立たなくてごはんがちゃんとたべれなくなっている。
やっとの思いで立ち上がっても,すぐに足をすべらせておわんをひっくり返してしまう。
必死にくらいついて口に入れても 抜けた歯のスキマからぽろぽろこぼしてしまう。

昔は喜びを爆発させてごはんをたべてた。ほんとに3秒くらいで全部食べてしまってた。
飼い犬っていう存在に幸せってあるんだろうかって疑問に思ってたけど,少なくともごはんを食べるときだけは幸せ200%間違いなしだった。1日24時間のうち,朝晩のたった6秒間だけだったけど。
その唯一の楽しみをそんな早く終わらせちゃっていいんだろうか?なんて別の疑問を抱いたりもした。

ベンの前に飼ってたすずが誰かに殺されて,もう犬は飼わないって家族で約束してから,2週間くらいで母さんが「すずにそっくりの犬がおった」ってなんの相談もなしにベンを買ってきて,ブーブーいいながらも結局 ぼくもいろいろ変な名前を提案したりして(却下されて)
すずはリビングルームに入っちゃいけないとか,いろいろ制約があったけど,すずがあんなことになったから,ベンはすごく優遇された。寝る時まで一緒に寝てた。

高校卒業して家を出るまではずっとぼくが朝のさんぽに連れて行ってた。
朝早起きしないといけなかったけど全然苦じゃなかった。
ベンはベンで,さんぽの時もほんとにうれしそうだった。
ぼくが朝起きると,一目散に階段を駆け下りて玄関の前で待ってた。
前に進もう進もうと引っ張るから,歩くのもたいへんだった。
さんぽコースは5つくらいあって,いつもは15分くらいのコースだったけど,
時間があるときはちょっと長めのコースをあるいたり,いつものコースを2つまわったりした。
ときどき走ってやるとすごく嬉しそうに全力疾走した。

で,家の前を素通りしようとするベンを引っ張って家に連れて帰ったら,また3秒で朝ごはんをかきこんだ。

ぼくが大学生になって家を出てからも,実家に帰ったときはすごく嬉しそうにぼくを迎えてくれた。
いつもさんぽにつれていってたからかな?なんて思ってた。
誰かが何かを食べているときは,いつもいやしく,物欲しそうな目で見つめてきた。
いやしいってみんな怒るんだけど,これだけはずっとなおらなかった。

ベンが年をとって,昔みたいな元気はなくなっても,階段の昇り降りはできなくなっても,ついこの間まで,このいやしいクセは直ってなかったのに。

今はもう立ち上がることすらつらいみたいで,ごはんをたべてても,ずっと横になって眠ったまま。

ぼくの記憶にあるベンは,ほとんどが2歳までの元気いっぱいのベンだから,この15年の時の流れが一瞬に感じる。


剣道の話

 小学生の頃ぼくは剣道を習っていた。剣道家の祖父の影響で剣道に憧れたからだ。
祖父は物心ついた頃には亡くなっていたものの,祖母の家にいけば大量の竹刀や木刀,そして写真が残されていた。だから,母に「剣道習う?」と聞かれた時,ぼくは間髪入れずに「習う!!」と答えたのだった。小学2年の時だった。

 でもぼくはヘタレだったので,人と争うのが嫌だった。争う以前に人に痛い思いをさせるのも嫌だった。
剣道を習いたいと言っておきながらひどい矛盾である。そんなわけで,ぼくは剣道の先生が「今日は試合やるぞ,やりたい奴!」といった時にみんなが勢い良くハイ!ハイ!ハイ!と手を上げるのをよそ目に,当てられないようこそこそと隠れていた,そんな子どもだった。
 僕は地域の剣道会に通っていた。その一番のイベントは,東京の武道館で行われる全国大会だった。それなりに強いチームだったのである。ぼくが小5のときのレギュラーチーム,つまりひとつ上の6年生を中心とするチームはなんと優勝した。ぼくたちの剣道会では初めての快挙だった。ぼくはただすごいなあと,他人ごととして考えていたのだが,彼ら6年生が卒業してぼくが6年生になったとき,あろうことかぼくはレギュラーチームに抜擢された。痛い思いをさせるのが嫌で,面を打つときもそーっと打つようなぼくが,である。ぼくは副将という5人中4番目の担当になった。小学生のレベルでは一番弱い奴が入るポジションである。それでも,レギュラーチームの一員であることに変わりはなかった。
 レギュラーチームの練習は凄まじかった。週のうち日曜日を除く6日間全て練習があり,日曜も月に1,2回は大会があった。トロフィーを持って帰れなければ月曜の練習は地獄だった。疲れて動けなくなるまで打ち込み続けさせられ,動けなくなったら投げ飛ばされて竹刀で殴られた。おかげで一年中体はアザだらけだった。そんな環境にあってすら,ぼくはまだ勝ちたいという気持ちがほとんどなかった。自分が負けたせいでメンバーみんなを地獄につきおとしたくはない。でも争うのは好きじゃない。その結果,試合ではいつも負けないこと,つまり引き分け狙いで逃げ回っていた。自分のせい以外で,トロフィーがもらえる3位以上で敗退することができれば,それで満足だった。
 そんなぼくのチームにも,東京武道館がせまってきた。大会前一ヶ月は毎日が地獄の練習だった。毎日毎日練習前は憂鬱で,終わるとうれしくて,練習後はまるで夏休みの一日目のようにテンションがあがってはしゃぎまくった。あいかわらず体はアザだらけだったけれど,不思議とやめようと思ったことはなかったし,休みたいと思ったことさえもなかった。目標に向かって充実していたんだと思う。そんな地獄の日々を乗り越えて迎えた大会当日,僕らのチームは順調に準々決勝,あとひとつ勝てば三位,トロフィーがもらえるというところまできた。ぼくの前の三人は一勝一敗一引き分け,五分五分の状態でぼくにまわってきた。
 身長140cmの小さなぼくに対し,相手は高校生かと思うほど大きかった。これはたちうちできるはずがない。当然ぼくは最初から勝つ気なんてなかった。引き分け狙いである。必死でくっついたり離れたりしながら,とにかく逃げまくった。そして時間終了直前。それまで逃げまくっていたぼくは相手の一瞬のスキをついて,打って打って打ちまくった。そして一本を取った。なんと勝ったのである。
 しかしぼくに続く大将はあっさり二本取られて負けた。本数差でチームも負けた。
 泣いた。ぼくは勝ったのに泣いた。あっさり負けた大将は気まずそうに苦笑いをしていたけれど,ぼくは泣きまくった。なんであんなに泣いたのかはわからない。そもそも勝ちたい気持ちなんてほとんどなかったのに,自分は勝ったのに,先生はよくやったと褒めてくれたのに,ぼくは大泣きした。

 その年の年度末,ぼくらがそのチームを引退する日,先生は練習をせず,みんなを輪に座らせて話をした。一年間で印象に残った場面を話していたとき,先生はそのぼくの勝利を挙げてくれた。追いかけて追いかけて追いかけて,執念で取ったあの一本は価値がある,あの執念を忘れるな。そう話してくれた。

 でもあれは執念じゃない。執念どころか一本取りたいという気持ちすら微塵もなかった。あれは,体が勝手にやったことだ。それまでの一ヶ月,それまでの半年,そしてそれまでの5年間の練習が積み重なってぼくの体を勝手に動かし,勝手に泣かせた。頭で考えてやったことじゃない。それは,それまでのぼくの人生が生み出した瞬間だった。

 あれから20年が経った。ぼくはインターネット業界で働いている。IT革命以降,ほしい情報は即座に手に入るようになった。やりたいことがあるとき,そのうまいやり方だって簡単に知ることができる。そのおかげで,情報さえ手に入れば何でもすぐにできると勘違いしてしまう時がある。でもぼくはそれだけじゃないことを知っている。ここぞという時に一番いい仕事をするのは,ぼくではなく,そのぼくが一日一日を貯金するように作り上げた,ぼくの体のほうかもしれないということを。