箕面観光ホテルの看板写真の中にある謎のピンについて

箕面観光ホテルの近くに,案内のための大きな看板がある。

タオルを巻いた後ろ姿とはいえ,入浴中のお姉さんが2人も写った刺激的な看板だが・・





よく見ると,その中にGoogle mapで出てくるような謎のピンがあることに気づいた。

おわかりいただけるだろうか・・・

これです

これが何なのか気になったので,
Google Earthで調べてみた。

お姉さん方が入っていたであろう「天空の露天風呂」だと思われる場所がこちら。
さらに上空から見られるGoogle earthすごい。
てか「天空の露天風呂」 周囲がえらい殺風景だな・・

改めて,看板のピンの位置を見てみる。

お寺のような建物・茶色のマンション・そして森のようなところの真ん中にある。
Google Earthで見てみると・・

あった。
Google earth再現度がすごい。

ピンがあるのはこのあたりですね





近寄っていくと・・・




これは!




…この看板じたいの場所でした。




なにこれ?一体何の目的で!?

てか,Google earth,看板も再現されてるのね!

Google earthすごい。


「『社会不適合者』から見た『社会不適合者』」 コンビニ人間 村田沙耶香

社会不適合者の主人公(女性)が,「コンビニ店員」という仮面をかぶり,
演じているときだけ社会に適合できるというお話。

子供の頃,男子の喧嘩「誰か止めて!」という声を聞き,スコップでその男子の頭をかち割って「喧嘩止めた」「何が悪いの?」という生粋の社会不適合っぷりも,なぜか共感してしまうのはその一貫した論理性・合理性のため,

それから人間誰しも,この主人公のような「社会不適合性」を持っているからでしょう。
純粋に合理的にものごとを見始めたら,世の中不合理なことばっかりですからね。

そんな「人間的感性」を持たない主人公 恵子。
人間社会でどう振る舞えばよいのか,全く見失ってしまっていた恵子を救ったのは,大学生のときに始めた「コンビニ店員」という仮面でした。
「コンビニ店員」という,役割の決まった役を演じることで,人間社会の一部となれる満足感を得る恵子。
またそこでの人間関係から,もちまえの合理性を発揮して,人間社会での振る舞い方も学習していきます。

しかし,20代の頃はうまくいっているかのように見えた「コンビニ人生」戦略もゆきづまってきます。
「36才・独身・ずっとコンビニバイト ・恋愛経験なし」では,どうやら社会に適合しているとは言えず,周囲の人を困らせていることに気づきます。
そこで恵子は,常人には理解しがたいことをやり始めるのですが・・・

芥川賞受賞の本作。ぼくは作者が「現役でコンビニバイトをしてる」という話を聞いてこの本に興味を持ったので,正直「主人公は作者自身を反映したキャラクタなのかな」と思っていたのですが・・・

まぁ~この主人公キャラには,人の心をつかむ小説を書くことは無理ですな。不適合ですから。

ターニングポイントを迎えた恵子の人生に絡んでくるのが,さらに上を行く社会不適合者の白羽という男。
35才,典型的な,文句ばかりで役に立たないクズ人間です。
底辺底辺と見下しているコンビニバイトの仕事すらまともにできないばかりか,客にストーカーまがいの行為をしてすぐにクビになります。
普通なら,こんなクズ人間とは関わりません終わり。なんですが,恵子の見方は違いました。

恵子の,この男への接し方は,さすがに共感できなくなってきます。
といっても,クズであることはわかってるし,同類だから温かい目で見ている,とかでもなく,
なんというか「関わらないほうがいい」っていう感性がかけてるんですよね・・・

でも,だからこそ,「人間のクズにこうやって接したら,何が起こるんだろう」と,ワクワクしてきます。
今まで誰とも関わってもらえなかった人が,関わってもらえるようになった。
クズ人間は変わることができるのだろうか?そしたら主人公も影響を受けて変わるのかな??

「コンビニ」という,超身近な場所が題材なんで,異世界感は全然期待してなかったんですが,
とにかくこの「クズ人間の見方」が,ぼくにとってはものすごく新鮮で,常軌を逸した斬新な視点でした。
自分であれば,たとえクズ人間に興味をもって接することがあったとしても,入籍を提案するまでのことはまあ無理ですからね。そこまでやったらどうなるのか。
結果は納得の結末です。

クズ男白羽自体がイライラさせるうえ,
主人公の接し方が生ぬるくて,読んでてさらにイライラしてくるんですが,
そんな読者の声を「白羽弟の嫁」が代弁してくれます。
ボロカス言ってくれて爆笑できる反面,自分の中の「社会不適合」な部分がチクチクして,
なんとも新鮮な面白さでした。


「地球環境カードゲーム」という教材っぽいゲームがカードゲームとして普通に面白い

冷蔵庫にモノをつめこみすぎた

子供がベネッセ(こどもチャレンジ)のポイントで、地球環境カードゲーム マイアースという教材っぽい名前のカードゲームをもらってきました。見た瞬間なぜこんな変なのを選んだのか??まあ一回二回遊べればいいかなと思ったんですが、やってみるとなかなか面白かったです。

地球の生き物チームと地球温暖化チームにわかれて対戦するのですが、例えば「冷蔵庫にものをつめこみすぎた」カードで攻撃して「オキアミ」を倒したら、連鎖で「イワシ」「カモメ」が死んだり、「風呂の残り湯で洗濯」で攻撃して「海があたためられる」を倒したら、連鎖で「大気の流れが変わる」「集中豪雨」が倒せたりして笑えますw

構造上大逆転もありえるルールになっていて、地球ライフ残り1から大逆転で温暖化を阻止できたり地球が滅びたりするのもよく出来ています。

そして値段も教材価格じゃなくていい値段しますwポケモンカードゲームや他のトレーディングカードゲームと同じように30枚で自分だけのデッキを作って対戦する類のゲームなので、追加のカードが売ってるんですが、10枚300円くらいです。

でもちょっと追加しただけでもだいぶおもしろくなりました。スターターセットだけではなぜか温暖化チームのほうが強かったので地球破壊されるばかりでおもしろくなかったのですが、30枚追加してデッキを考えられるようになるとかなりいい勝負になりました。カード自体にはそれほど魅力がない(失礼)ので、ポケモンカードのようにカード集め地獄に陥らなくてすみます。

ルールがそれなりにややこしいので、いちおう対象年齢9歳からになってます。ポケモンカードゲームできるなら大丈夫だと思います。うちの子は8歳なったばかりですがふつうにいい勝負してます(ぼくが弱いだけかもしれないですが)。

テレビじゃないゲームで子どもと遊ぶにはオススメなので見かけたらぜひやってみてください。


きれいになった,でも…方向性に疑問 箕面温泉スパーガーデン

リニューアルした箕面温泉スパーガーデンに行ってきました。

近所ですが平日夜でも1000円オーバーと高いのでなかなか手が出ませんでした。
なぜ高いのかというと,コンセプトが「温泉テーマパーク」で,「町のお風呂屋さん」ではないんだと思います。今回キャンペーンで安くなっていたのでやっと行くことができました。

ちなみにリニューアル前には一度だけ行ったことがありますが,その時の印象は最悪でした。
ボロいだけじゃなくサービス精神ゼロで,350円クラスの店で1500円取られたという印象です。

さて,リニューアル後ですが,さすがにまだオープン二ヶ月。どこもかしこもきれいです。お風呂は広くてヒノキのいい香りがしました。
そしてタオルも無料。タオルだけじゃなくなんとカミソリや歯ブラシも無料で使うことができます。普通のお店なら全部有料オプションになっているところです。以前は置いてすらなかったシャンプーやボディーソープは,たくさん種類があって選び放題。これで600円(キャンペーン価格)は激安!1000円取られても納得のサービスです。

しかし…サービス精神に欠けたところが散見されます。

まず入り口がわかりづらい!駅の自動改札のように機械が並んでいて,一見チケットを持ってないと入れなさそうに見えます。近くにチケット売り場がないかまず探してしまいました。入り口にはスタッフがずっと待機していました。みんな入り方がわからないんだと思います。

入ったらこんどは受付がどこにあるのかわかりません。ホテルのフロントに並んでしまってました。

なんとか裏にある受付を見つけて申し込むと,地図を渡されました。
地図?
と思いましたが,後で納得。風呂がどこにあるのかわかりません。

下駄箱がなく,靴は袋に入れて持ち歩かされます

靴を脱いで上がるとまた自動改札があります。
さっきのは建物に入る自動改札で,こんどは風呂にはいる自動改札のようです。ここは受付で渡されたおさいふ機能付きリストバンドで開くのですが,やり方がわからないおばちゃん二人組が怒ってました。ここにもスタッフが張り付いてないとダメですね

お風呂は広く,それほど混んでないのに,サウナはちっちゃくて満員で入れません
サウナに入ったら時計がついていません

精算のため受付に並ぶと,精算は場所が違ったようで,他のところにつれていかれました。

*

キャンペーン中とは言え,金銭的にはお値段以上のものを提供してくれていると思います。
でもまた行きたいと思わないです。正直,サービスの方向性を間違っていると思います。
求められているのは,お金のかかることよりもまず,優しさだと思います。

入り口はわかりやすくしてほしいです。
スタッフの方はいらっしゃいましたがこんなところに人件費かける場合じゃないと思います。食い逃げ(入り逃げ?)が心配なのかもしれませんが,そんな悪い人いません。もしいるとしても,大多数の良いお客さんに不便をかけないように対策できるはずです。少なくとも他の店はそうしてます。

どこにいけばよいかはわかりやすくしてほしいです。
建物の構造上順路がわかりやすくできないなら,ブサイクにはなりますが看板をたくさん立ててほしいです。どこにいけばわからないよりずっと良いです。

靴箱は用意してほしいです。なぜ靴箱を置かなかったのかというと,靴を脱ぐより先に受付があるからだと思います。他の店では受付の前に靴箱があり,靴箱の鍵は受付で預かっています。靴箱の鍵がなくなるからです。
あんなに広いんだから,靴を脱いで上がった後に受付を作ればよいと思います。ゆかたに着替えるスペースなんていらないからあそこを受付&靴箱にすべきです。そうすれば風呂エリアの自動改札もなくせます

サウナには時計を置いてほしいです。

タオルや歯ブラシはオプションでよいのでもっと価格を下げてほしいです。
人はいなくてもわかるようにわかりやすくして,スタッフの数をもっと減らしたほうがよいと思います。まだまだ人件費を減らせると思います。
劇団を守るなど,雇用を守る姿勢は尊敬しますが,事業が存続しなければ意味がありません。このままでは危ないと思います。ぜひ利用者の声を聞いていただいて,持ち直してもらうことを願います。


「世代を超えて」田中慎弥作「神様のいない日本シリーズ」まとめ

2009年に芥川賞候補となった,まいど田中慎弥のやさしさあふれるお話です。

1958年,ひとりの少年が,家族のために野球を諦めました。それが「あの男」と呼ばれる主人公の父親です。叶えられなかった「あの男」の野球への思いは,彼を想う妻,その子供である主人公を経由して,孫へと引き継がれます。その孫が「野球をやめる」と言い出したところから物語が始まり,三世代にわたる野球への思いを,主人公である父親が語るというストーリーになっています。

この話で印象深いのは「あの男」の想いを家族が引き継いでいくことです。一人の少年が家族のために夢を諦めなければならなかったことは世界にとってはちっぽけなことですが,一人の少年の人生にとってはすごく大きなことだったのだと思います。それを家族が共有し引き継いでいくところに感動しました。じつは「あの男」の妻となった女性は野球をものすごく嫌います。なぜなら,野球を諦めきれない「あの男」は野球が原因で失踪してしまうからです。しかし,野球を憎みながらも,「あの男」の想いを理解しているばかりに,「あの男」からの手紙を装って息子へメッセージを送り続けます。

「野球をやれ」と。

しかしその息子(この物語の語り手)はいくらメッセージが届いても野球に興味を持ちません。好きな女の子にうつつを抜かしています。そして父親から譲り受けたバットも川へ捨ててしまいます。結局おやじの想いは伝わりませんでしたが,好きな女の子とは結ばれます。そして子が生まれ,生まれてきたその子は,やっと来た待ち人のように,何も知らないままに野球を始めるのです。

今の子どもが何か習い事を始めるのは,親の指示でやらされることよりも,「自分がやりたいから」やっていることが圧倒的に多いと思います。きっとこの話の子もそうなのではないかと思います。やりたいことをやらせてもらえているというと聞こえはいいですが,ぼくは良いことばかりでもないと思います。なぜなら,自分の気持ちや夢は,マンガに出てくるほど確固たるものではなく,不安定なものだからです。そういうわけで,ぼくは自分という存在を超越した何かを与えてあげることが,親の仕事の一つだと考えています。

なのでこの子は,じいさんばあさんの野球に対する想いを聞かされた孫はいったいどういうふうに感じるのかはとても興味があります。きっとすぐにはわからないけれど,時間をかけて染みこんでいくのではないかと思います。世界にとってはすごくちっぽけな出来事でも,50年経ってまだ,一人の人間に影響を与える意味をもつ,という話が,とても素敵だと感じました。うーん,田中慎弥作品は,優しい。