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家族サービスで行った東京ディズニーランドの感想

2013/11/17,18の二日間,家族で東京ディズニーランドに遊びに行ってきました。

想像していたのと違っていたところがたくさんありました。意外とよかったところもあり,意外とそれほどでもなかったところもありました。私のように,人の多いところが苦手だけれど,家族サービスで考えられている方の参考に,感想を記録しておこうと思います。

覚悟していたほど並ばなくてもよかった

まず最初に感じたのは,覚悟していたほど並ばなくてもよかったことです。
ぼくたちが行ったのは日曜と月曜(平日。参観日の振替休日を利用)で,ディズニーランド ディズニーシー 混雑予想カレンダーによると,一日目が非常に混雑(入園制限に注意),二日目が混雑(慣れていないとかなり辛い)となっていました。ぼくは当初,一つのアトラクションにつき2,3時間並ぶものと覚悟していましたが,そんなに混んでいるアトラクションはほとんどなく,少し考えて回れば全部1時間以内で乗れました。レストランも20分程度の待ち時間で購入できて,空席もあり,席を求めてうろうろ歩きまわるということもありませんでした。このおかげで,全日程を通してずいぶん楽しむことができました。

アトラクションや食事は「ふつう」

一方アトラクションは普通です。夢の国だと繰り返し聞いていたので,どれくらい異世界へ連れて行ってくれるのかと期待していましたが,乗り物はどこの遊園地やテーマパークでも見られるような,想定の範囲内のものばかりでした。レストランや出店の食べ物も普通においしかったです。値段も違和感のない価格で普通に楽しむことができました。

おすすめの楽しみ方

以上の通り,良くも悪くも普通に楽しめたので,無理にアトラクションを詰め込んだりせずに,ゆったり見て回るのがおすすめです。今回妻の案でディズニーシーへは行かず2日ともランドに行ったのですが,結果的にこれがすごくよかったと思います。おかげで余裕をもって楽しむことができました。
1つや2つ乗れなかったところで楽しさが減ったりしません。どうせそんなにたいそうなもんじゃありません。逆に,並ばなくても楽しいところはたくさんあります。

ぼくが特に良かったなと思ったポイントを3つ紹介しておきます。

  1. カントリーベア・シアター
    ディズニーランドの特長として,ロボットはどれもすごいんですが,このカントリーベア・シアターのロボットは特に驚きです。30分近い長時間のステージをロボットだけで行うんですが,いったいどうやったらそんな長時間の動作をさせられるのか見当がつきません。細かい動きがいきいきとしていて,例えば3人娘が3人同じダンスをするんですが三者三様で動きが微妙に違います。いったいどうなってるんだこりゃ!?素晴らしいです。でも子どもが見たら3Dメガネをかけて見るCGのほうがインパクトあるんだろうなあ…CGなんか(以下自粛)。
  2. ウエスタンランド
    ウエスタンランドは景色がとてもきれいでした。人気はそれほどなさそうな場所なんですが,蒸気船は癒やされるし,カヌーを漕いだらとっても気持ちがよかったです。他のところには行かずにずっとこの辺りにいられたら幸せだなぁ…まあ,そういうわけにはいかないんですが。
  3. パレード
    究極のコンテンツはやっぱりパレードです。ダンスしてる人たちは本当に楽しそうで,楽しそうにしている人を見るのは,見てる方も楽しいです。それが美男美女ならなおさらです。ずーーーっと見てたくなります。パレードといえばエレクトリカルパレードが有名ですが,夜のパレードは当然ながら暗いので,踊っている人がよく見えません。そもそも乗り物やキャラクターがメインで,生身の人間が少ないです。美男美女がよく見えません。だから断然昼間のパレードがお勧めです。

以上,20年ぶりに行った東京ディズニーランドのレビューでした。

なによりそれほど並ばなくても楽しめたのが大きかったです。これから行かれる方もぜひ楽しんできてください。


「あの男の子どもはあんた一人で十分じゃけえ」 悪の血統の呪縛 田中慎弥作「共喰い」まとめ

「あの男の子どもはあんた一人で十分じゃけえ」 悪の血統の呪縛

17歳遠馬の父はセックスのときに女をボコボコにします。遠馬はそれが悪だと認識しており,その血を引いていることを呪いながらも,やがて彼女とのセックス中に首を締め,娼婦とのセックス中に髪を引きちぎります。それを知った父は言います。「もっとやれ。いちど知ったら後戻りはできん。」
しかし遠馬はまだ抵抗します。自分の彼女がその父にレイプされたことをきっかけに話が動き,結果父は死にます。遠馬は彼女に「もう殴らない」と誓い,悪の連鎖は断ち切られたかのように,物語は終わります。

しかしこの話が恐ろしいのは,その後,遠馬が本当にセックス中に暴力を振るわなくなったのかわからないことです。むしろ何年か後には父と同じになっていても不思議ではないと感じてしまいます。

大昔に逃げた遠馬の母は,逃げた時身ごもっていましたが,堕胎します。
もし男の子であれば,あの男の子供になってしまうからです。母は「あの男の子どもは,おまえ一人で十分」と言います。
最後はその母が諸悪の根源である父を殺害します。根っこは断ちました。でも,「おまえ一人で十分」と言われた血はまだ残っています。しかも,自分自身の中に残っていて,一生逃れることはできません。母は大昔に父から逃げました。一緒にすんでいた琴子さんという父の愛人も,子を身ごもったまま逃げました。遠馬は街を出て行く事を考えていたけれど,結局留まることに決めました。街から出て行ったところで血からは逃げられません。遠馬はまた殴るんでしょうか。そして逃げた琴子さんの子は生まれるのでしょうか。男の子でしょうか。殴るようになるんでしょうか。ぼくは人格に対する遺伝の影響(先天性)についてかなり懐疑的ですが,それでも悪は大なり小なり遺伝しそうだなと思ってしまうところが恐ろしく感じました。

そして作品としてなにより驚異的なのはその情景描写です。
大雨の祭,丘の上の社。ウナギ釣り,その川に隣接する魚屋,魚屋の義手。文章だけなのに,まるで宮崎駿のアニメ作品を見た後のように,印象的な情景がいくつも心に焼き付きました。今年映画化されたようなのですが,こりゃ映像にしたくなるわけです。予告を見てみたらいい感じなので映画も絶対見てみたいと思います。

もう一つおどろきなのがその短さです。
もともと分量のない本だったのですがその真ん中くらいで終わりました(後半は別の話が入ってました)にもかかわらずこの世界観。続編がでれば100%読む作品です。たぶん殴ってると思うな。そして息子ができていて,遠馬とその息子でまた共喰いやるんでしょうね。恐ろしや。


「戦争を知る世代はもう消えた」 田中慎弥作「夜蜘蛛」まとめ

「戦争を知る世代はもう消えた」
キーワードは,戦争と天皇。

この話はまず自殺を切り口に構成されています。自殺の書物をきっかけに,著者に連絡してきたおじいさん。この人の独白が主体となっています。Aさんは子供の頃の自分の一言が父を自殺に追いやったと悩んでいました。そして最後には自分も自殺します。
もし実話であれば申し訳ないのですが,このAさんの悩み自体はそれほど面白い話ではないです。著者も最後のコメントで,考え過ぎであるといったようなことを記しています。

それでもなお,この話を読んで感銘を受けるのは,戦争と,天皇に対する認識の移り変わりをありありと表しているからです。

語り手であるAさんは1940年生まれで,この話の時点では(出版年の2012年を話の時点だとすると)72歳。
驚きなのは,この72歳のおじいさんが,すでに戦争を知らない世代だということです。もうそんなに時間は進んでいるのか!
考えてみると確かに,終戦は1945年なので1940年生まれだと終戦時に5歳だから,「戦争」の記憶はほとんどないでしょう。戦場に行って戦争を知っている世代は,少なくとも太平洋戦争開戦の1941年に(徴兵対象である)20歳と考えると,今はもう90歳をこえていることになります。

そう考えると,本当に戦争を知っている人というのはほとんどいないことになります。政治的には現在でも戦時の事件が話題になりますが,戦争を知る世代はもうほとんど消えてしまっているのです。

直接戦争を知らないとはいえ,Aさんはまだ,戦時の体験が強烈であったこと,父を含めそれを乗り越えてきた人たちが偉大なこと,そしてその人々が守ろうとした天皇という存在の大きさを信じています。しかしこのAさんの娘(1972年前後の生まれ。著者と同世代)になると天皇とは何なのかという世代になります。天皇が死ねば,なぜテレビ放送が自粛しなければならないのか?Aさんはそれに答えることができません。Aさんは直接知らないがまだ偉大さを信じています。しかし説明できません。そして娘の世代で消えてしまいます。

Aさんの父の世代では生き死にに匹敵するほど重要だったものが,たった2世代できれいに消え失せてしまいました。


「家族や部署の課題に取り組む際の心構えとは」 Social design conference 2013

昨日2013年03月23日,大阪ATCで行われたSocial Design Conference 2013に行ってきました。
デザインという行為を含め,問題解決手法の巨匠であるところの先生方のお話が聞けてとても楽しかった。

質疑応答でいただいたアドバイスをこちらに残しておきたいと思います。

「社会問題や企業経営という大きなくくりの問題だけではなく,身近な問題,たとえば家族や自分の所属する会社の部署といった小さなくくりで起こる問題を考える際の心構え」を質問させていただきました。

益田文和先生より。
問題と思ったことは実は大した問題じゃないことが多い。情報は疑うことを忘れず,常に本当の問題とは何かを求め続けること。本当の問題がわかって初めて,デザインというアプローチが使える。

佐野章二先生より。
アイデアを求めること。これが自分のアイデアだという核となるアイデアにたどりつけたら,あとはなんとかなる。アイデアを出すためには,友達や家族じゃない,いわば他人と議論すること。自分の思いを手紙にすれば,偉い人ほど会ってくれる。そういう議論のなかでアイデアは生まれる。

Social Design Conference2013
Day4 「ソーシャルデザイン・オーバービューⅠ」
http://www.social-design.info/program/program0323.html